このたび、第四回「ふげん社写真賞」募集に際し、選考員3名のコメントを選考員紹介ページに掲載いたしました。
第四回を迎える「ふげん社写真賞」は2021年の第一回から同じメンバーで選考を務めています。
一次選考を通過した候補者の皆さんは、二次選考で選考員3名と面接をしていただきます。
今回も三者三様のコメントとなりましたので、ぜひご覧ください。
作品募集期間は【2024年6月1日(土)〜8月31日(土)】です。
ぜひ応募をご検討ください!
■第四回募集に際する選考員のコメント
・飯沢耕太郎(写真評論家)
4回目を迎えたふげん社写真賞。
さらなる成長を期待できる時期にさしかかりつつある。
今回もどんな作品が登場するのかが楽しみだ。とにかく、自分にとって一番大事なことを、形にしてほしい。
大きく変わりつつある世界を、全身で受けとめた写真を見てみたい。
・町口 覚(造本家)
昨今、あいつが終息したしないにかかわらず仕事場に篭りがちなぼくにも、外界がザワっとギャ〜していることに気づかされています。そんな外界ではいったいどれだけの量の写真が撮られているのでしょうか。それはきっと、ニエプスさんにはじまって以来の写真がもっとも大量に撮られているのではないでしょうか。
ある写真家は、写真には量のない質はないと言っています。その言葉を鵜呑みにすると、今年はとんでもない質の写真が大漁ということか?
そんな時代のみなさまの写真に出会えることを心から楽しみにしています!
・渡辺 薫(ふげん社 代表)
“つまり「何ものにも捉われない柔軟さ、自由さ」だと思います。そして、そこから発生する挑戦の精神と実験の精神、その上、それらの精神が、結構大変だったであろうあの時代としては、考えられないくらい大らかな表現として存在していることの驚きですね。対象や方法がさまざまに変わったところで、またそれなりの苦悩や苦闘があったとしても、一本、太くて確かで強靭な、そしてすごく澄んでいる線がありますね。そして、最後に一番ぼくが共鳴でき尊敬するところは、仲治の自信に裏打ちされた素直さ、単純さです。”
(『déjà vu』第12号収録「仲治へのシンパシー」より)
安井仲治の魅力を語った森山大道さんの言葉です。
この春東京ステーションギャラリーで開催された展示をご覧になった人は多いと思います。その質、量、幅に圧倒される作家に出会うことは稀ですが、これは写真に限らず全ての表現者に対する最上の賛辞であると思います。
一世紀の時を超えて、第二の仲治に会いたい。この春私は強く思いました。
■募集概要
第四回「ふげん社写真賞」
◎グランプリ1名
写真集出版とふげん社ギャラリーで出版記念展を開催する権利を授与
◎選考員
飯沢耕太郎(写真評論家)
町口覚(造本家)
渡辺薫(ふげん社 代表)
◎応募期間
2024年6月1日(土)〜8月31日(土)18時必着
受付時間:開館日の12時〜18時
募集期間内にコミュニケーションギャラリーふげん社
(東京都目黒区下目黒5-3-12)に必着で発送してください。
◎応募要項など詳細はトップページからご確認ください。
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